2021年2月のテーマ カラダをいたわる
1、2月のテーマは「カラダをいたわる」です。
2、カラダの声をきく
カラダをいたわるためには、まずはカラダの声をきかなければいけません。眠い眠くない、お腹が空いてる空いてない、お肌の調子、お通じ、ちょっとした不調や痛み・痒みなどなど、カラダから発せられる小さなサインに耳を傾けていますか?忙しいとスルーしてしまいがちですが、小さな声の間に気づいてあげないとオオゴトになってしまうことも。カラダの声をきいて、その声に応えることの優先順位を少しあげてみませんか。
3、ストレス
ストレスの原因はストレッサーと呼ばれ、物理的ストレッサー(寒冷、騒音、放射線など)、化学的ストレッサー(酸素、薬物など)、生物的ストレッサー(炎症、感染)、心理的ストレッサー(怒り、不安など)に分類されるそうです。ストレスは自然消滅しないので、自分はどんなストレスに弱いのかを知り、その負担を上手に回避する行動をとることが必要です。
4、アニマル・ウェルフェア
アニマル・ウェルフェアには「5つの自由」という指針があります。1.飢えと渇きからの自由 2.不快からの自由 3.痛み、傷、病気からの自由 4.正常行動発現の自由 5.恐怖や悲しみからの自由 たとえばこれを自分のくらしに当てはめてみたらどうでしょう?ヒトも動物だから、というのは極端な言い方かもしれませんが、カラダやココロの健康を考えるヒントになるかもしれません。
5、免疫力
カラダの大切な働きはたくさんありますが、今回は3つ挙げてみました。ひとつめは「免疫力」。免疫力とは、細菌やウイルスから体を守る防御システムです。免疫力が下がる原因には、加齢、睡眠不足、食生活の偏り、疲労、運動不足、喫煙、ストレスなどがあると言われています。カラダの中の戦士をいたわるイメージで、免疫力を上げるくらしを心がけてみませんか。
6、解毒力
カラダの大切な働き、ふたつめは「解毒力」。解毒力とは、カラダの中から要らないもの、害になるものを排出する力です。「デトックス」ということばがよく使われますね。イメージとしては、カラダの中に水(血液)を流して汚れを集めてきて、汗や尿や便として排出するおそうじのイメージでしょうか。カラダに害になるものを入れない、入ってしまったものはおそうじでピカピカに。そんなイメージで解毒力を上げるくらしを心がけてみませんか。
7、抗酸化力
カラダの大切な働き、みっつめは「抗酸化力」。抗酸化力とは、体内の余分な活性酸素を除去してカラダの老化を食い止める力です。呼吸で取り入れた酸素の約2%は活性酸素になり、細菌やウイルスから体を守ってくれる反面、多すぎると老化や病気の原因となってしまいます。これを食い止める最大の方法はバランスのよい食事。ビタミンやミネラルなどをしっかりとることで、抗酸化力を上げるくらしを心がけてみませんか。
8、睡眠
カラダをいたわるといえば真っ先に思いつくのは睡眠。1日の1/4〜1/3も意識を失って、カラダの中でなにが行われているのか不思議ですが、重要なメンテナンス時間であることはたしかです。日本睡眠学会のサイトによい睡眠のための8つのヒントが書かれていましたのでご紹介しますね。
・なるべく定期的に運動しましょう
・快適な寝室環境(音、明るさ、温度など)
・規則正しい⾷⽣活をして、空腹のまま寝ないようにしましょう
・就寝前に⽔分を取りすぎないようにしましょう
・就寝の4時間前からはカフェインの⼊ったものは摂らないようにしましょう
・眠るための飲酒は逆効果です
・夜は喫煙を避けましょう
・昼間の悩みを寝床に持っていかないようにしましょう
9、あたためる
自分の平熱を知っていますか?理想の平熱は36.5℃~37.1℃程度といわれています。カラダをあたためる方法は、入浴、あたたかいものを飲む、カラダをあたためる食べ物を食べる、衣服の工夫などいろいろありますが、なんといっても運動!カラダ中で熱を生み出す最大の器官は筋肉なので、筋肉を増やすことが大切です。カラダをあたためて、血液循環をよくして元気にすごしましょう。
10、空気
私たちは24時間ずっと呼吸をし続けて、なんと毎日15kgの空気を摂取しているのだそうです。食料2キロ、水2キロと比べるとその多さにびっくりです。では、それだけたくさんカラダにとり入れているものにどれだけ注意を払っているでしょうか。洗剤や柔軟剤に含まれる合成香料、シュッとスプレーする抗菌剤や殺虫剤、排気ガスなどなど私たちはたくさんの化学物質にさらされてくらしています。空気をきれいにすることに意識を向けてみませんか。
11、電磁波
電磁波とは、電気が流れるところに発生するエネルギーの波のこと。電気製品から発生する周波数の低いものから、テレビの電波、電子レンジや携帯電話など周波数の高いものまで、私たちは電磁波にさらされてくらしています。そしていま5G(第5世代移動通信システム)という、これまでよりも強力な電磁波を発する技術が導入されようとしています。電磁波による健康への影響について少しずつ研究が進んできています。安全性が分かるまで、あまり無防備に浴びない工夫が必要です。
12、目をいたわる
オンライン化やステイホームの生活で、今まで以上にパソコン、スマホ、テレビを見る時間が増えている方も多いのではないでしょうか。目の疲れを放っておくと、肩こり、首のこり、頭痛、吐き気、イライラなど、からだ全体の症状につながる場合があります。また、ドライアイになると涙が角膜や結膜を保護する働きが弱くなってしまいます。目の上に蒸しタオルをのせて温めるホットパックなど、目をいたわる時間をぜひとってみてください。
13、耳をいたわる
私たちは目を閉じることはできても、耳を閉じることはできません。テレビや掃除機など家の音、車や工事などまちの音、イヤホンで聴く音楽などなど、毎日24時間何らかの音を聞き続けています。さらに、大きな音は耳を傷める原因になります。通常の会話は60 dB程度ですが、それより大きい音は連続して聞くと耳を傷める可能性が高くなります。たまには静かな環境で、木々の揺れる音、風のそよぐ音など小さな自然の音で耳を休ませてみませんか。
14、肌をいたわる
24時間さらされているといえば、お肌もそう。空気や紫外線はもちろん、衣類やマスクも肌に触れている時間の長いものです。最近は頻繁な消毒で手が荒れている人も多いかもしれません。洗顔やメイク、シャンプーやボディソープ、入浴剤などはどのようなものを使っているでしょうか。ハミガキは?生理用品は?洗濯洗剤や台所洗剤は?日用品も、食べ物と同じように成分表示をしっかり見て選ぶことが大切です。お肌の声にも耳を傾けてみませんか。
15、食べすぎない
さて、ここからいよいよ、コープ自然派がいちばん得意な食べものの話をしていきたいわけなのですが、まずは、食べすぎないこと。世の中には「あれを食べたらいい、これを食べたらいい」という情報が溢れていて、どうしても足し算の発想になりがちですが、食べ過ぎはカラダに過大な負担をかけてしまいます。また摂りすぎると体調不良に繋がる食品や成分もあります。自分にとっての適量を知り、バランスよく食べることが何より大切です。
16、バランスよく食べる
「ドベネックの桶」をご存知でしょうか?植物の成長を桶の中に張られる水に見立て、桶を作っている板1枚1枚を必要な栄養素に見立てたものです。板の長さがバラバラだった場合、1番短い板の高さまでしか水は張れません。これを人間の食事にも当てはめて考えてみると分かりやすいかと思います。何かが体に良いからとそれだけをたくさん食べてもあまり意味はありませんし、逆に足りていない栄養があるのならそれはせっせと摂る必要があります。年齢や生活スタイルでも変化する自分にとっての最適バランス、意識してみませんか。
17、ビタミン・ミネラル
「新型栄養失調」ということばを聞いたことはありますか?摂取カロリーは足りているのに、タンパク質やビタミン・ミネラルといった特定の栄養素が不足してしまう状態を「新型栄養失調」というそうです。同じ量の野菜を食べても、農薬を散布し土壌菌を死滅させてしまった畑でとれた野菜と、栄養豊富な畑でとれた野菜では、含まれるビタミン・ミネラルの量が違ってきてしまいます。素材にこだわることで、しっかり栄養のとれる食事を。
18、まごわやさしい
バランスのよい食事を考える際に参考になるのが「まごわやさしい」食材。和食の食材の最初の文字を覚えやすく並べたもので、カラダをいたわるごはんの合言葉です。
「ま」まめ
「ご」ごま
「わ」わかめ(海草)
「や」やさい
「さ」さかな
「し」しいたけ(きのこ)
「い」いも類
これを意識して、今日のごはんを考えてみてくださいね。
19、一汁一菜
「まごわやさしい」を簡単に取り入れるなら、ご飯に「一汁一菜」という食べ方はいかが?ごはんに具だくさんのおみそ汁と、野菜や魚を中心としたおかず、そんな食事が長い間日本人の健康を支えてきました。また、国民すべてが一汁一菜の食スタイルになれば、現在約40%の食料自給率が約90%まで上がるという試算もでています。旬の恵みを取り入れた「一汁一菜」の食べ方、改めて見直してみませんか。
20、健康診断
自分のカラダのプロは自分ですが、いろいろな分野のプロの力を借りるのも大事なことです。健康診断もそのひとつ。奈良には、県内の生協が力を合わせて作った「奈良県医療福祉生協」があり、橿原市に「みみなし診療所」をもっています。病気になってからの治療はもちろん、健康診断や病気にならないための予防活動に力を入れています。長くつきあう自分のカラダ、いたわりながら良い関係をつづけていきましょうね。