大和ひみこ米の取り組み
「大和ひみこ米」は、生産者と組合員の田んぼ体験交流から生まれた「産直米」。2009年の誕生から15年目を迎えます。省農薬栽培（除草剤1回のみ）で育てたお米を無洗米にしてお届けしています。おいしさの理由は、歴史ある大和平野で、吉野川分水の豊富な水とこだわりの土づくりで育てられているから。昨年初めて体験用の田んぼでの無農薬栽培を実現し、収穫・販売することができました！みんなの想いが詰まった「大和ひみこ米」、ぜひ味わってみてください。
天理と田原本の中間に位置する「大和ひみこ米」の田んぼでは 年4回、組合員が田んぼのイベントに訪れ交流しています。（2022年度の活動をご紹介！）
その1 田植え体験
はじめに南檜垣営農組合の皆さんに、お米の苗の持ち方と植え方をしっかり教わり、あとは思い思いに植えていきます。裸足で田んぼに入ると、ぬるい水と足にまとわりつく泥の感触がなんとも言えず気持ちいい（？）です。泥にはまって足をとられそうになる人、黙々と植える人、水遊びを始める人、それぞれの楽しみ方で田んぼでのひと時を過ごすことができました。
今年の体験用の田んぼ（約2反）は、無農薬での栽培にチャレンジすることになりました。その分草取りやタニシ取りなど、作業が増えて大変なこともあるかもしれませんが、それ以上に期待感が大きいです。みんなで植えたお米の苗がこれからどう育っていくか、また見に来てくださいね。
その2 田んぼの生き物調査
6月にみんなで田植えをした田んぼに裸足で入り、トロトロの土の中や稲の苗の上にいる生き物をつかまえます。田んぼの中だけでなく、周囲の畔や水路も探します。網と昆虫ケースを手に、大人も子どもも夢中になって、生き物たちと戯れる時間を過ごしました。
続いて、見つけた生き物たちを発表する時間です。図鑑やグーグルレンズなどのアプリを活用して、名前を調べてみました。水路には、ジャンボタニシ、タウナギ（珍しい！）、アブラハヤなどの水生生物。畔にはチョウセンカマキリ、ショウリョウバッタなどの昆虫類やニホントカゲなどのは虫類。田んぼにはツチガエル、エゾゲンゴロウモドキ、ヨーロッパカブトエビなど、いろいろな種類の生き物が生息していることがわかりました。みんな、つかまえた生き物たちを見せ合って、「名前は何かな？」「どこで見つけたの？」と、わいわい盛り上がりました。
たくさんの生き物がいれば生態系が豊かになり、田んぼのお米も健康に育ちます。こうした体験をきっかけに、子どもたちが田んぼや田んぼを取り巻く環境の大切さに関心を持ってくれたらうれしく思います。お米の苗もこれから元気に育つといいですね♪
その3 稲刈り体験
今年の大和ひみこ米の体験用田んぼは、南檜垣営農組合の皆さんの協力を得て農薬を使わずに育て、無事収穫の日を迎えることができました。昔ながらの手作業で鎌を使い、株元をサクッと刈っては束ね、畔に並べていきます。たくさんの稲束を抱えて運ぶ小さい人、マイペースに虫や魚と戯れながら過ごす人、それぞれの稲刈り時間を楽しみました。
稲刈りの後は二つに分かれて、大粒の黒枝豆の収穫と、さつまいも掘りの体験もしました。どちらも収穫の喜びいっぱいです。
泥んこ田植え、生き物とのふれあい、暑い中での草取り、そして実りの時。いろいろな時間がこの田んぼには積み重なっています。みんなの思いが詰まった「大和ひみこ米」、ぜひ一度味わってみてくださいね！
その４ 収穫祭〜田んぼで運動会
今年みんなで無農薬栽培に挑戦し稲刈りを終えた田んぼは、南檜垣営農組合のみなさんが朝早くから整備してくださり、運動会の会場へと変身していました。一輪車競走ではスムーズに押し進めると農家へのスカウトの声がかかったり、パン取り競争では欲しいパンを吟味してしまったり、借り物競争では主婦顔負けの勢いで野菜を手にしたりとみんなそれぞれが競技を楽しみました。そして最後は恒例のトラクターとの綱引きです。１回目は子どもたちの勝ち。２回目はなんとトラクターに負けてしまいました。そして３回目は残りの力を振り絞って子どもたちが勝利しました！
競技の後はトラクターと一緒に記念写真を撮るなど、みんな田んぼを離れるのを惜しんでいるようでした。
今年の田んぼでの活動はこれでおしまいですが、来年もまたこの田んぼで無農薬のお米を作って、みんなで奈良の環境を守っていきましょうね。
無農薬玄米実現！
