組合員活動報告

LGBTQ~多様な性を考える学習会~

■開催日:2024年3月9日
■場 所:BONCHI 3階会議室
■主 催:理事会 つながる

雪のちらつく寒い日でしたが、10名の方が参加され、LGBTQの学習会をしました。
講師の定政輝さんは、女の子として生まれてきたことにずっと苦しんできました。「わたし」で始まる作文が書けず、「女子の習いごと」と言われてピアノが弾けなくなったことも・・・。長く悩んだ末に決意し、やっとカミングアウトした友人には理解されず、思い詰めて死まで考えます。それでも応援してくれる人に出会い、20歳で初めて両親に告白。それを機に、自分らしく生きようと決意されます。性別適合手術を受け、戸籍上も男性として生きられるようになるまでの苦悩の道のりを、包み隠さず話されました。
LGBTQの人は、ただマイノリティであるだけで、家族、学校、就職、結婚、と次々と悩みの壁が
やってきます。その中で生きづらくなり、精神疾患を患ったり、自死する人もいるのです。
では、私たちが今日からどんなことができるか、と皆で考えました。
・本やSNSでLGBTQのことをもっと知り、身近な人と話す。
・自分のマイノリティな部分を出すと、相手も見せてくれることがある。
などの意見が出ました。
マイノリティを体験するワークやアイスブレイクをはさみながらの盛りだくさんの講演はあっという間で、「勇気や希望がもらえた」という参加者の声がありました。

LGBTQや発達障害など、多様な生き方を尊重しあえる社会にしていきたい、という定政さんらの12年以上の活動が実を結び、この4月から奈良県でもパートナーシップ制度が導入されるそうです。