組合員活動報告

自然派シネマなら10月上映会「ボルネオ事件−熱帯林を破壊するダークマネー」

■開催日:10月25日(日)
■場 所:橿原市今井町 阿伽陀屋若林亭
■共 催:理事会シネモプロジェクトチーム みらい委員会

奈良・町家の芸術祭はならぁと2020。
古民家を改修した阿伽陀屋若林邸でのサステイナブル講座で自然派シネマなら「ボルネオ事件ー熱帯林を破壊するダークマネー」を上映しました。はならぁとに来られた一般の方もご参加くださいました。
マレーシア・ボルネオ島サラワク州の熱帯雨林の森林破壊。
サラワク州のタイブ・マハムド首相の木材利権の巨額汚職のために行われてきました。
先住民プナン人の意向を一切無視して、マレーシア伐採事業者に政府が伐採許可証を発行、その見返りに賄賂を受け取って富を増やしていきました。タイブの財産隠しに世界のメガバンクも加担。
日本も、この伐採された木材の最大輸出先でした。日本の大手商社も関わっていたそうです。
映画では、環境活動家たちが贈収賄を暴き、長く続いたタイブ政権を追い込んでいきます。
命をかけて、故郷のために闘う人たち。遠い海の向こうの話ではなく、日本も森林破壊に加担し、誰かの犠牲の上に私たちの生活が成り立っている事に、改めて考えさせられました。

【参加者からの感想より】
・沖縄問題に似ていると思った。
・人と人の権利のぶつかり合いで、森の伐採ではなく気候危機対策の植林などだったらまた違ったのだろうかと思った。
・3人の小さな力が大きな動きになった。
・開催場所の若林亭の古民家では、外国建材は全て腐敗していたが、国産の古い木材は大丈夫だった。

この問題の後も、先住民のムタンは森を守る活動を続けていました。
ムタンの「歴史を知ることは自分を知る事、故郷や祖先を知り自分に誇りを持つ。」という言葉が印象的でした。
ボルネオ島の人たちが、なぜ命をかけて故郷を守ろうとしたのか、その言葉で少し理解できました。