自然派シネマなら12月上映会
　デイヴィッドとギリアン　響きあうふたり

■開催日：12月14日（月）
■場　所：オンライン
■主　催：理事会シネモプロジェクトチーム

自然派奈良でオンライン上映会を始めて半年、6回目は「デイヴィッドとギリアン　響きあうふたり」を上映しました。
伝説的なピアニストで「シャイン」のモデルになったデイヴィット・ヘルフゴットは小さい頃から厳格な父親にピアニストになるべく英才教育を受け、神童と言われる天才的なピアニストになります。10代で数々のコンクールに入賞し、世界屈指の英国王立音楽大学に特待生として入学し、音楽の殿堂ロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートはチケット完売の大成功。けれどその後精神病になり11年もの間ピアノに触れることなく病院で過ごします。そしてワインバーのピアニストから社会復帰を始めたデイヴィットの大きな転機は、妻となるギリアンとの出会い。ギリアンの助けを得て、デイヴィッドはコンサートへのカムバックを成功させていきます。
デイヴィットの個性と感情にあふれた魅力的な世界観を映し出すとともに、人間像やギリアンの深い愛情をインタビューを交えて追いかけたドキュメンタリー映画です。
今まで上映したものは問題提起をするような重い内容のものでしたが、今回の作品はデイヴィットの情熱的で魅力的な音楽とともに、妻ギリアンとの夫婦愛を描いた鑑賞後に幸せな気持ちになれる映画でした。
お茶目で人なつこいデイヴィットは、行く先々で様々な人に話しかけ握手しハグをします。そして天真爛漫な小さな子どものような行動に思わずクスッと笑ってしまう。
そんな場面がいくつもあり、ギリアンはその度に迷惑そうに顔をしかめます。けれど面倒そうにしながらもデイヴィットの代わりに謝ったり、片付けたり。1日の終わりにはお互いに感謝し合うという二人。映画には二人の愛に溢れる情景がたくさん描かれていました。
（報告者　奥　章子）