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安全な食品の選び方について知ろう!
2020.12.16
■開催日:2020年12月16日
■場 所:生駒市南コミュニティー センターせせらぎ
■主 催:北西和地区くらぶ準備会
2020年は北西和地区くらぶ準備会のリアルイベントは2月のプチパ体験から10か月ぶりでした。
スタッフ3名を含め、9名の参加でコープ自然派奈良の職員で食育実践プランナーの奥瀬健介さんから日本の食べ物の現状についていろいろなお話をお聞きしました。
①2020年の日本の食糧自給率(カロリーベース)は38%。約6割を輸入に頼っている。政府はあと10年でこれを50%に引き上げる目標を掲げている。奈良県は14%ととても低い。
②日本の有機農業の面積割合は0.2%(有機JASのみ2016年のデータ)しかなく他国と比べてとても低い水準である。
③2018年の世界の遺伝子組み換え作物の栽培面積は全耕地面積の13%(日本の国土の5倍)。
④日本はアメリカからGMトウモロコシ、大豆を大量に輸入している(国産の割合はごくわずか)。
⑤食品だけでなく添加物にも使用されているGM作物だが、その表示義務も世界の基準と比べてかなりあまい。
⑥2021年4月から原材料の一括表示が増え、消費者はますます何が入っているのか分からなくなる。
⑦食品添加物は自然界にない化学合成物質が多く含まれ、発がん性や胎児の先天性障害を引き起こす恐れのある危険性の高いものも使用されている。
⑧パンの原料はほとんどがアメリカやカナダからの輸入小麦で製造されていて、世界では残留基準値が下げられているが日本は緩和されている除草剤成分であるグリホサート(腸の損傷を引き起こす)や、さまざまな添加物が使用されている。
⑨コープ自然派は「国産派宣言」を掲げ、日本の農業を守り、食糧自給率を向上させることを基本方針としていて、「だれが」、「どこで」「どのように」作ったのかを明らかにすること、原材料をすべて表示すること、検査をしっかりして疑わしきは排除することなどに努めており、安全性が高い。
⑩コープ自然派は、生態系やひとへの影響が懸念され海外では使用が禁止されはじめたネオニコチノイド系農薬の使用が緩和されていることを問題視し、それを使わない農業をめざし学習会や表示の徹底などを行っている。
試食はウィンナー、パン、人参ジュース、豆腐、みかん、シュレッドチーズ、ヨーグルトの7点で市販のものと食べ比べましたが、どれも自然派のものが味が濃く美味しいという評価でした。
参加者からは「アニマルウェルフェアの話も聞きたかった」「興味深い話が聞けて良かった、初めて味比べができ、自然派の良さを再確認できました」との感想をいただきました。
(報告者: 寒川麻利子)