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えっ!?この食品も?~遺伝子を操作した食べものってなにが恐いの?~
2024.7.25
■開催日:2024年7月25日
■場 所:生駒市コミュニティーセンター
■主 催:理事会(環境平和ボード)
コープ自然派事業連合顧問の松尾さんを講師に、遺伝子操作食品問題についての学習会を開催しました。はじめに品種改良、遺伝子組み換え(GM)、ゲノム編集それぞれの違いについての説明と、発がん性物質に指定されている除草剤グリホサートの問題について聞きました。日本に輸入される小麦はGMではないものの、収穫直前にグリホサートが散布されるため、残留農薬の危険があり、学校給食のパンからも検出されています。
市販のおやつやコンビニ弁当などの加工品には多くの添加物が使われ、その原材料を辿ると、GM由来と思われるものがたくさんあります(植物油脂、果糖ぶどう糖液糖、加工でんぷんなど)。私たちは知らずに日々GM食品を食べていることがわかります。
近年はゲノム編集されたトマト、マダイ、トラフグがオンラインで販売されるようになりましたが、日本ではゲノム編集食品は安全性の審査不要とされており、人が食べたらどうなるかはわかりません。表示もありません。一方、EUでは「予防原則」の観点から、ゲノム編集食品はほとんど流通しておらず、表示義務もあります。
さらに、自然界には存在しない重イオンビームを照射して新品種を開発する「放射線育種米」のお話もありました。その技術で従来の「あきたこまち」が秋田県では2025年度から「あきたこまちR」に全量置き換えられようとしており、重イオンビーム育種であるという表示もなく、自家採種も禁止、有機JAS認証可能だそうです。私たち国民にはこうした事実はほとんど知らされず、消費者の知る権利や農家が自家採種し、栽培する権利はどんどん脅かされています。日本政府や多国籍企業は生命よりも経済を優先しているためです。
現状に対して私たちができることは何か、松尾さんからは3つの提案がありました。①持続可能な農業や有機農家を買い支えよう②ゲノム編集食品や重イオンビーム育種米の表示を求めよう③オーガニック学校給食で地域のオーガニックを広げよう
近所のスーパーの「お客様のご意見」に「GM食品の表示をしてほしい」「ゲノム編集されたものは食べたくない」などの要望を書いて伝えるのも効果的だそうです。私たちが何を選ぶかで世界は変わります。できることから声を上げ、行動していくことが大切です。
参加者の皆さんもこの問題への関心が高く、「子どもたちに伝えていきたい」「できることから始めていきたい」「健康を守るために多くの人が声をあげていく必要がある」などの感想を寄せてくださいました。