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コープ自然派奈良 1月上映会「バレンタイン一揆」
2021.1.18
■開催日:1月18日
■場 所:オンライン&コープ自然派会議室
■主 催:理事会シネモプロジェクトチーム
この映画は2012年にアリカ、マホ、琴子の三人の女子高生がACEの活動を通じてガーナに渡り、カカオ生産における児童労働を目の当たりにして帰国後行動を起こすまでを追ったドキュメンタリー映画です。
アリカ、マホ、琴子はガーナ現地の「CRADA」スタッフの案内でカカオ畑を訪ね、児童労働の現実を目の当たりにします。
ガーナの学校で子供たちの将来の夢を尋ねると答えは「医者になりたい」「弁護士」「看護師になりたいです」資格を必要とし、高等教育を受けなければなりません。CRADAのスタッフがガーナの生産者と大企業のカカオ取引について解説してくれました。企業は利益を上げるためできるだけ安い価格で買い取ろうとします。生産者が安い価格で買い取られることによって労働者は低賃金になります。安い賃金の労働は子供が担うことになり児童労働が生まれます。一方で公正な価格で取引するのが「フェアトレード」です。「フェアトレード」の製品を買うことが生産者を助け結果的に児童労働をなくすことができるのです。それぞれの思いを胸に帰国の途に着いたアリカ、マホ、琴子。考えた末、3人は行動を起こす事にします。チョコレートが最も売れ時期に。その名も「バレンタイン一揆」。さて、三人は一体どんな一揆を起こしたのでしょう。
当日は、参加者4名で上映後のトークタイムでは熱い論議が繰り広げられました。以下、参加者の感想をご紹介いたします。
「知りたかった内容だったのでありがたかった。又上映会の皆さまの対応も親切で、これからも楽しみにしています。今後フェミニズムや教育なども取り上げていただければ嬉しいです。ありがとうございました。」
「チョコレートを通して、カカオ農園の重労働に従事させられているガーナの児童労働の問題や、教育の大切さについて考えるきっかけになりました。遠い日本の私たちも、ひとかけらのチョコの背景に思いを馳せて、何ができるかをイメージすることが大切だと思いました。ぜひ日本の中高生に見てもらいたい映画だと思いました。」
「映画館では見られない興味深い映画を見ることができて楽しみです。またよろしくお願い致します。児童労働はなくしていきたいですね。子供たちの夢を叶えるためにも。」
「ガーナに行った学生たちが、大きく学んだように、この映画から、学ぶことが沢山ありました。教育のすごさを感じて、孫にも大きくなったら近隣アジアに行って欲しいと思いました。」
バレンタインデー前でチョコレートという身近な題材だったのでより多くの組合員の方に鑑賞していただきたいと思いました。
CRADA(Child Reserch for Action and Development Agency)
子供の権利の保護を目的に調査研究と開発事業を行うNGO。2000年にガーナの医師によって設立された。カカオ生産地での児童労働の撤廃、都市のストリートチルドレンの救済、女性の権利保護などの活動に取り組んでいる。
ACE(Action Against Child Exploitation) 「子供と若者が自らの意思で人生や社会を築くことができる世界をつくるために、子供と若者の権利を奪う社会課題を解決する」事を掲げた日本のNGO。1997年に学生5人で始めた活動が母体となっている。インドの綿生産、ガーナのカカオ生産地での子供の教育や貧困家庭への支援をする一方で企業との協同、消費者への啓発、政府への提言も行っている。