組合員活動報告

にんじんキャラバン@オンラインツアー2021

■開催日:2021年1月29日
■場 所:zoom開催
■主 催:商品委員会

有機の里 熊本県山都町からコープ有機の西山翔さん・にんじん生産者のYASKI FARM鳥越靖基さんとオンラインで繋いで交流しました。当日は圃場からの中継もある予定だったのですが、雪が積もっていて畑の様子は見ることができませんでした。
みんなで自己紹介したあと、山都町の動画や説明を聞きました。山都町は有機認定農家が全国で1番多い町で、町をあげて有機農業を推進しています。
鳥越さんは東京で音楽活動をされていたのですが、2011年の関東大震災で炊き出しボランティアをしていた時に「野菜を食べたい」という被災者の声を聞き、「安心して食べれる野菜をつくりたい」と思い立ち、熊本のキッチンガーデン(現コープ有機九州支所)をインターネットで見つけて、同じバンドのメンバーと共に山都町に移住されてきたそうです。休耕地を耕し、農地にし、にんじん栽培を始められました。山都町は阿蘇山の外輪にあり、火山灰が降り注ぐ地域で土壌にミネラルが豊富にあり、それに馬糞堆肥や竹パウダーを入れて土作りをして、持続可能な有機農業を目指して行っているそうです。まだ30代の若手農家の鳥越さんのエネルギッシュなお話と音楽を聴くと、有機農業の未来は明るいなと嬉しくなりました。
間に慣行栽培のにんじんと有機にんじんの食べ比べや、参加者が用意したにんじん料理をそれぞれ食べコミュニケーションをとりつつ質疑応答など、予定時間を超え楽しい交流は続き、離れた山都町がとても身近に感じたひとときでした。
農林水産省は、脱炭素社会を目指す政府の方針も踏まえ、2050年までに有機農業の面積を国内の農地の25%にあたる100万㌶まで拡大する目標を設けました。コープ自然派でも、有機農家を増やす取り組みをどんどん進めています。私たち組合員は、有機農産物を買い、食することで持続可能な農業を支えていくことが大切なのだと実感した学習会になりました。