ＷＥＢ企画　生活アートクラブさん学習会

■開催日：2021年1月20日
■場　所：オンライン開催　（ZOOM）
■主　催：つながる委員会

環境に配慮した商品でおなじみ、生活アートクラブさんの代表取締役、富士村さんにお話をうかがいました。創業は２００2年、曾祖父の代から乳酸菌の研究を専門としていたそうですが、富士村さんは生活環境の悪化が体内環境の悪化にもつながるとの思いから、環境に負荷をかけない雑貨を中心とした会社を設立されました。　商品は現在３５００種類、うち5～６００種類が自然派で取り扱われています。水を汚さない、ＣＯ2を出さない、有害化学物質を使わないなどの自社基準のもと、こだわりの商品開発に取り組んでおられます。

◎青森ヒバとの出会い
　会社設立のきっかけとなった青森ヒバ。ヒバ精油に含まれるヒノキチオールは、天然の抗生物質と言われるくらいの、抗菌、消臭、防虫作用に優れた成分です。また、ヒバ精油など30数種類の精油をブレンドした「フィトンα」を使用した商品も開発されています。市販の家庭用殺虫剤にはネオニコ農薬などの危険な成分が使われており、健康被害も報告されています。私たち消費者も、安心安全な商品を選んで利用することが、健康や環境を守ることにつながります。

◎竹の活用
　戦後盛んに植えられた竹は、日本人の生活様式の変化により、管理されず放置されてきました。生活アートクラブさんでは、竹を伐採してできる竹パルプ配合の紙で、自社カタログやチラシを作成しています。（もちろん自然派の別チラシも竹パルプ入りです！）また、数少ない職人さんの伝統的な手作り製品を扱うことで、伝統文化の保護や、里山などの環境保全につなげることも心がけておられます。

◎脱プラスチック生活
　脱プラ生活への提案として、おすすめの商品をご紹介します。石油系のスポンジの代わりに和紙とクマザサが原料の食器洗いクロス（商品名SASA・WASH）。

使い捨てのラップやキッチンペーパーの代わりに経木（お肉やおにぎりを包む薄い木のシート）や未晒し木綿（ヨーグルトの水切りやおにぎりを握る時に）など。使い捨てのものを天然素材で繰り返し使えるものに代えることで、愛着がわき、台所仕事も楽しくなるかもしれないですね。ちなみにオーガニックコットン商品の包材には、木材由来の透明なシートが使われているそうです。

雑貨専門の会社と思われがちですが、実は食べ物も扱っています。乳酸菌研究の蓄積を生かしたオリジナル商品「雪室ぬか」は、低温でも発酵する乳酸菌を使ったぬか床で、洗わずぬかごと食べられるそうです。
今後の企画としては、今年の秋に七星食品さんの自然豚の皮を活用した皮革製品が登場予定とのことです。富士村さんのお話は尽きることなく、充実の2時間でした。熱い想いで様々な取り組みにチャレンジし続けている生活アートクラブさん、これからどんな新企画が出てくるか、とても楽しみですね。