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オーガニックってそもそも何か知りたい!
■開催日:2021年5月27日
■場 所:オンライン開催
■主 催:ニコニコくらぶ
コープ自然派奈良の奥瀬センター長にご講義いただきました。
<前置き>
奥瀬センター長からは、東日本大地震のお話、都内での子育て経験から奈良県に移住された経緯もお聞きしました。そして前職では野菜の仕入れをされていたそうです。その一つ一つの経験から違和感を感じ、原発から国への疑問を持たれてあらゆる物事に気づかれたそうです。
学校給食ですら、ほうれん草も品質不良があるものを非常に安く仕入れている現状。そうしてそれを子ども達が楽しみに待っている給食に提供されていることをお話くださいました。
<日本の現状>
2019年食糧自給率38%。そして有機栽培を2050年までに今の0.2%を25%までに増やしたい!
<有機とは>
有機ってそもそも有機JASマークが付いてないと謳えており、有機野菜はそもそも体にいいからというよりは、環境のため、土壌の状態を正しく保つためのものとして考えられている。無農薬というのは、基準がさまざまで表示として使えず難しい。コープ自然派では農薬に頼らない独自基準のマークを使用している。ポスティの無農薬の基準としては食物の生産履歴を提出してもらっている。栽培前も栽培中も使っていないもの。化学肥料の履歴を載せてある。有機は絶対数が少ない。ネオニコについても果汁はほぼ市場には出回っていない。
そんな中でコープ自然派の値段設定を改めて見ると3割から半額近く安いため凄さを感じます。
<有機JASを取らない選択>
『オーガニック』法律に基づく条件をクリアすること、そして認証には何十万というお金がかかるそうです。また認証を取るということは、農薬を認めていることに繋がり、敢えて有機JASを取らない選択をされている生産者さんもいらっしゃいます。
消費者として何を選ぶか、そして独自の栽培を工夫されて頑張られている生産者さんを選ぶ選択をする人が増えて欲しいです。
<硝酸態窒素「硝酸イオン」って?>
爆弾の原料。それに窒素がくっついて肥料にしている。値としては100だと低い。ほうれん草で8000!大和野菜も例外ではなく計測値は大きく跳ね上がるものもあるそうです。地元の物と思っていても、購入する際の基準としては難しいものを感じました。
野菜の緑色が濃いのは、硝酸態窒素を吸って大きくなるから。黒ずむから緑が濃くなってくる。また硝酸アンモニウムが原因で化学肥料を吸ってしまうと野菜も体臭が出てくる。化学肥料と硝酸イオンはセットで使われることが多い。
有機農業だと、硝酸イオンが低く、抗酸化力が高い。また一般的なものは硝酸イオンが高いそうです。また硝酸態窒素は人間の体内で血中濃度が高くなると酸欠みたいになる。コープ自然派の野菜は硝酸態窒素ゼロを目指して取り組まれています。
<GM食品(遺伝子組み換え)>
耐性を持った種子と除草剤とのセット販売。日本は食べても大丈夫なんだと言われているけど、発癌性ありで世界的に禁止なのに日本は買える現実。商品名でいうと『ラウンドアップ』ドラッグストアや100均にもあります。日本はとうもろこし、なたねの自給率0%。そのうちGM率は90%を超えています。多く入っていると言われているスナック菓子、菜種油、コーンスターチ(発泡酒)なんかも例になります。
最後に『なんでも質問コーナー』としましてオーガニックに限らず、自然派のことなど参加者より奥瀬センター長へご質問がありました。
内容としましては無農薬栽培や堆肥について、冠水について、硝酸イオンについて、農薬は火を通しても変わりないのかなどがありました。
またポスティで無農薬か省農薬どちらを選ぶかどちらを選ぶかに対しては一概に言えないとのことです。
また奥瀬センター長が自然派で買うものについてもご質問がありました。全部お勧めだが、背景も知る中で敢えて買うとしたら、りんご、りんごジュース、ジャムなどだそうです。
また感想としては、今まではスーパーで濃い色の野菜をわざわざ選んでいましたが、恐ろしいなどありました。
またお話の中で出てきた小祝さんのBLOF理論についても、是非イベントとして今後開催してお聞きしたいと思います。
奥瀬さん、貴重なお話をどうもありがとうございました!