組合員活動報告

達人に聞こう、ハチミツのあま~い秘密

■開催日:2021年6月26日
■場 所:オンライン
■主 催:GMO委員会

福岡にある藤井養蜂場の藤井さんにお話を伺いました。藤井さんははちみつの販売だけでなく、養蜂家を育てたり、作物の受粉の季節に、生産者さんに蜂を貸し出したりと、日本の養蜂界になくてならない会社です。

  国産のハチミツを採るために、大型トラックに蜂の巣箱を乗せて熊本から青森まで花を追って移動しながら蜜を採ります。採取したものは容器の蓋にすべて記録し、サンプルを抽出して品質検査、最新の設備でほぼ無菌状態を保って充填し、何かあればすぐにトレ-ス出来るような体制を整えています。
・ 輸入オ-ガニックハチミツはそれぞれに特徴があり、栄養を重視するならカンガル-島のもの、美味しさならカナダ産、あっさりが好みならブルガリア産、お手頃価格はミャンマ-産という風に使い分けも楽しそうです。国内では、巣にたまった蜜をすぐ集めますが 海外では1か月くらい寝かすので、同じアカシア蜜でも海外のはちみつのほうが濃厚なのだそうです。
 ハチミツの効用は沢山ありますが、特に、疲労回復・整腸作用・胃潰瘍・咳止め・肌の保湿などに効果が高いとのこと。マヌカハ二ーや市販の安いハチミツなどは、素人では分からない巧妙な手口でごまかした製品もあるので、藤井養蜂場では現地に赴いて直接交渉はもちろん、必ず原料輸入を行い、自社検査後に充填できる物だけを扱っています。また、非加熱のものが良いと言う情報も見ますが、本当に非加熱であれば、多少のごみが混入することは避けられないのが現状だそうです。
 昨年の大火事で大きな傷跡を残したカンガル-島では 今までと同じ場所で養蜂を営むことが難しいので、体制が戻るまで暫定的にオ-ガニック認証を外した取り扱いを検討中です。 貴重な生産者を守るために進めていきたいですね。

 学習会のなかで、県内8か所のGMナタネ自生検査も行い 全て陰性であることを確認しました。 その後、たくさんの質問に とても丁寧にお答えいただき、はちみつの秘密をたくさん知ることができた学習会になりました。

《感想の一部をご紹介》 *非常に誠実になされている方ということが分かり、自分ではなかなか簡単に知ることができない情報もご提供いただいてありがたかったです。 *私の住む青森県まで蜂を運んでいることに驚きました。ニホンミツバチのためにも農薬を減らしていかなきゃと思います。