組合員活動報告
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総代会特別講演会 稲垣えみ子さん~くらしの中のほんとうに大切なもの~
■開催日:2021年7月11日
■場 所:ならまちセンター市民ホール
■主 催:理事会
第19回総代会特別講演会としてミニマリストのアフロの元新聞記者、稲垣えみ子さんにお話を伺いました。組合員以外の参加者も多く、70名余りの参加となりました。
稲垣えみ子さんは大学卒業後朝日新聞社に入社し記者として勤務、2011年3.11の福島原発事故の取材をきっかけに50歳で退社。その後、電気、ガスを使わない、物を持たない生活を始め、現在はフリージャーナリストとして活躍されています。
稲垣さんのお住まいは築50年のマンションで、33㎡と小さいながらシックな家具でまとめられた素敵なインテリア。電気は5A契約(基本料金無料)、調理用のガスはカセットコンロ、風呂は銭湯、本は処分し古本屋に通うという生活。食事はご飯、干し野菜の味噌汁、豆腐、海苔、自家製の糠漬けで毎日ほぼ同じメニュー。干し野菜は半分太陽が調理してくれているので加熱はほぼ不要、糠漬けは菌が仕事をしてくれているので手間いらず、と楽しげに語る稲垣さん。また、銭湯や古本屋に通うようになって近所の人に気軽に声をかけられるようになり、人との関わりが増えたそうです。新聞は今でも購読していて、新聞は一定の基準を満たした、信頼できるニュースソースだという事です。参加者の質問にも気さくに答えて下さって、直接お会いした印象は、強い信念を持ちながらも、やさしさとユーモアを感じさせる魅力的な方でした。稲垣さんのような暮らしはできなくとも、今日伺ったお話の中から何か少しでも暮らしの中に取り入れる事ができればと思います。
「魂の退社」(2016年)始め多数の著書を執筆され、ラジオ番組や雑誌「アエラ」の連載など活動の場を広げている稲垣えみ子さんのより一層のご活躍をお祈りします。