組合員活動報告

自然派シネマ7月度上映会 「タシちゃんと僧侶」

■開催日:2021年7月21日
■場 所:オンライン開催(zoom)
■主 催:理事会シネモプロジェクトチーム

チベットの山の上にある学校「ジャムセ・ガッサル」には多くの子どもが一緒に住んでいます。
ここに住んでいる子どもたちは家庭の事情でここに引き取られてきました。その中でもひと際やんちゃな女の子のタシちゃんはジャムセ一番の問題児、勉強は不真面目でお友達とも喧嘩ばかり。
校長先生はみんなのお父さんでもあり、時に優しく、時に厳しくみんなを見守っています。
そんな校長先生も子どもの頃は問題児でいたずらが過ぎて僧院へ送られたほど。それでも、僧院でたったひとりの先生だけが変われると信じてくれたおかげで少しずつ少しずつ変わっていき、大人になって「社会のために生きる」と考えてこのジャムセ・ガッサルを作りました。
校長先生にとって子どもを引き取るということは、その子の親になるということ。拒否することはその子の命を救いたくないということになってしまいます。小さな施設には1000件の依頼があるため、苦慮しています。
タシちゃんは一人のお兄さんの優しさに触れて少しずつ心を開き、お友達とも仲良くなっていきます。
「私たちはパートナーよ」と、摘んだクルミを仲良く分け合うことができるようになりなした。
校長先生は言います。子ども時代をやり直すことはできない。ここにいる子どもたちが満足のいく子ども時代を過ごす手助けをすることで、この子たちは自分の将来の夢を見ることができるのだと。そして校長先生自身も過ごすことのできなかった楽しい子ども時代をみんなと一緒に取り戻しているのだと。

〈参加者の感想〉
・タシちゃんが少しずつ変わっていく様子を見て嬉しかった。
・施設の運営は大変そう。タシちゃんはどうしているだろうと思う。親が自分の子どもを育てられないのは辛いだろうが、そういう状況や社会が悔しい。
・重いテーマだった。スタッフの熱意、支援がないとできないだろう。子どもたちの雰囲気が昭和の子どもの雰囲気と同じで、子どもたちが助け合いながら大きくなっているのだと思った。今の日本にも思いやりが足りないので、思いやりが必要だと思った。
・救済は助けられない人もいることを忘れてはいけないと思った。チベットの現状も気になる。
・シネマでは知らないことを知ることができて、視野が広がる。