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WEB 再生可能エネルギーの太陽光パネルについて聞いてみよう!
■開催日:2021年10月27日
■場 所:オンライン開催(ZOOM)
■主 催:理事会(みらい)
コープ自然派奈良で、二酸化炭素や温室効果ガスをどのように減らしていくのか、組合員の皆さんと一緒に考えるため、気候ネットワークの上席研究員の豊田陽介さんにお話を伺いました。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、科学研究から、地球温暖化の原因は人間活動である可能性を「疑う余地がない」と発表しました。日本も2050年カーボンニュートラルに向け、中間目標である2030年温室効果ガス削減割合を46%としていますが、再生可能エネルギー割合は不充分、原発割合は現実的ではない数値、石炭も使い続ける計画で、目標達成が危ぶまれる状況です。有効な温暖化対策は、使ってもCO2出さないエネルギーへの転換です。
太陽光発電設置のメリットは①経済性(電気代の節約) ②環境性(CO2削減) ③防災(停電時も自立発電) ④省エネ(屋根の断熱) などがあります。デメリット(疑問や課題)については、以下の4点について解説いただきました。
・太陽光パネル製造時のエネルギーは1年程で回収できる。
・使用済みパネルの廃棄に関しては、リサイクル技術もあり、回収再製品化の実証も始まっている。
・太陽光パネル原材料であるシリコン採掘におけるウイグル自治区での人権侵害の疑いは、証拠や確証はなくあくまで可能性であり、人権問題を盾にしたアメリカによる中国の経済規制であると考えらる。
・メガソーラーのような大規模開発は、自然環境に影響を与えるので、地域の合意形成が大事。
また、太陽光パネルを設置する以外には、再生可能エネルギー比率の高い電力会社に切り替えること(パワーシフト)で、環境に優しい電気を使うことができることをお伝えいただきました。パワーシフトする際には、電源構成比を確認することが重要です。
以下、質疑の一部をご紹介します。
Q.政府は、日本は自然環境が再エネに向かないので原発や化石燃料が不可欠としているが?
A.日本は、使っているエネルギー量の3〜5倍のポテンシャルがある。あらゆる再エネに向いている。
Q.台湾製など中国製のものを使っていないパネルは流通していますか?このような業者を見分けるには?
A.メーカーに問い合わせると確認できる。
Q.太陽光発電の電磁波は発生しますか?
A.太陽光発電は低圧電力で電磁波は発生しない。パワコンから電磁波が発生するので、設置場所など配慮が必要。
具体的な質問にも丁寧にお答えいただき、気候危機や太陽光発電について理解を深めることができました。