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「奈良県豊かな食と農の振興に関する条例」と種子の安定供給についての学習会
■開催日:2022年1月26日
■場 所:奈良県文化会館第二会議室
■主 催:理事会 ふうど
奈良県「豊かな食と農の振興課」の吉田参事と、「農業水産振興課」の井上課長補佐に、「奈良県豊かな食と農の振興に関する条例」の概要と種子の安定供給についての取り組みについてお話をうかがいました。
この条例に基づいた「奈良県豊かな食と農の振興計画」では、2021~2025年の5年計画で、奈良の食の魅力向上、食を通じた健康増進と子どもの健全育成、県産農畜水産物等の販売拡大や生産振興の目標を定めています。この中で、種子・種苗の安定供給に関しては
・米やイチゴ等の種苗の安定供給
・ジーンバンクでの在来種等の種子の保存
の2文が書かれているだけですが、県では種子法があった当時と同じ体制で種子の生産を継続してくれています。法律がなくなってもこれまでと変わらず種子の生産を行ってくれていることは本当に感謝ですが、将来にわたっても法律がない中で予算が継続されるのか、種子法の主旨を知らない世代が中心となった未来までもこの体制を継続してもらえるのか、この基本計画のさらっとした記述だけでは心もとない気持ちです。今後も学習会を重ね、種子の安定供給や、県民の食の安心・安全が担保されるよう取り組んでいきたいと思います。
参加者からも「長い年月きちんと種の安定供給を続けるためにも、条例を制定して奈良の農業を守ってほしい」「ブランド化よりも、県民が日常で食べる米や小麦を守ることに力を入れてほしい」などの意見がありました。
基本計画の中身以外にも情報提供があり、現在奈良県では強力粉用小麦「はるみずき」が開発され、2年後に一般栽培が可能になれば学校給食のパンにも使ってもらえるのではとのことでした。グリホサートが心配な外国産小麦ではなく、県内産の小麦でパンができればとても素晴らしく、楽しみです!