組合員活動報告

はならぁとCINEMA「チャルカ~未来を紡ぐ糸車~」上映会&島田監督のトークショー

2022.2.11

■開催日:2022年2月11日
■場 所:モリノゲストハウス(奈良・町家の芸術祭はならぁと2021)
■主 催:理事会 みらい

奈良・町家の芸術祭はならぁと2021の会場、天理市のゲストハウスで上映会と島田監督のオンライントークショーを行いました。
北海道幌延町の隣町で酪農を営む久世さん一家、岐阜県東濃の兼松さんも出演されていて、昨年の脱原ネットワークで開催した学習会や寿都町の高校生の絵本を通して環境問題を考える学習会で知った、核のゴミ問題の集大成のような映画でした。
フィンランドでは、世界初高レベル放射性廃棄物処分場のオンカロ(洞窟)と名付けられた地下処分場が建設中です。20億年前の古い岩盤で、地球を形成している大きなプレートのど真ん中にあり、地震はほとんどないそうです。世界的に地層処分が妥当といわれる核のゴミの処分方法ですが、強固な岩盤を持つヨーロッパの国々での考え方と、地震が多く地下水も豊富な日本とでは同じではないと思いました。
フランスでの高レベル放射性廃棄物最終処分場予定地のビュール村は、周辺に10の村があり賛成もあれば反対もあり、村の中でも意見は分かれています。また、「抵抗の家」があり、フランス全土からこの問題に反対する人がやってきます。
日本より先を行っているヨーロッパの核のゴミの処分問題ですが、それでもなお人々の根強い反対がありました。
上映後、島田監督とオンラインで繋ぎ、監督がこの映画を撮られた経緯をお伺いしたり、参加された方の感想をお伝えしました。周りの人たちにどのように伝えたらいいかとの質問に、島田監督は、「続けることが大事です。そして口にしてもいい雰囲気を作ることが大切だと思います。」と言われました。また、核のゴミの最終処分については「原発は早く止めてこれ以上核のゴミを増やさない。地上で保管し、その時代に出来る最善を尽くす。」とおっしゃっていました。 未だ原発に依存する日本に、核のゴミ問題について語る空気はなかなかありません。今後もエネルギーについて話せる場を作りたいと思います。