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プロから学ぶ!オーガニック家庭菜園講座①
■開催日:2022年9月28日
■場 所:橿原市 下八釣町集会所
■主 催:かしはらオーガニック
新型コロナウイルス蔓延に伴う外出自粛や、世界情勢を背景とした食糧難への危機感から、自分の手で食べものを育てたい、できればオーガニックでの栽培に挑戦してみたいという人が増えています。そのような家庭菜園初心者に向けて、分かりやすく有機栽培の基礎を教えていただく講座を開催しました。講師は、ひらかた独歩ふぁーむ代表の大島哲平さん。大島さんは、とくしま有機農業サポートセンター第1期生です。
「有機栽培」の対義語は「慣行栽培」です。つまり普通の栽培方法。病気や虫や雑草など、なにか問題が起こったときに薬に頼ることができる栽培です。それに対して、有機栽培は、農薬・化学肥料は使わない、遺伝子組み換え種子も使わないなど、慣行栽培に比べて自らできることを「制限」する栽培方法なので難しくなります。
「難しい」というのは、よりその植物に寄り添った管理が必要という意味であり、薬に頼らなくて済むように体力をつける、つまり丈夫な野菜をつくる必要があるという意味です。そのための下準備として、土づくりがとても大切になってきます。土壌微生物がたくさん生息し、空気と水をしっかり含むことのできるふかふかの土をつくるのに、農薬や化学肥料は向きません。長い目で見て植物や自然の摂理に則って持続可能な栽培しようとすると、その方法として有機栽培が一番適しているということになるのです。
家庭菜園は、プロの農家の栽培とは違って失敗が許されます。失敗して当たり前という気持ちで、試行錯誤する豊かな時間をぜひ楽しんでください、というのが大島さんの提案です。
半農半Xという概念を塩見直紀さんが提唱されはじめたのが約30年前。消費者がただ消費するだけでなく、少しでも生産に携わる重要性はますます高まっています。おいしい&楽しいオーガニックの輪を家庭菜園からも広げていけたらと思っています。