組合員活動報告

はならあとシネマ「壊れゆく森から持続する森へ」

■開催日:2022年10月29日
■場 所:森のゲストハウス
■主 催:理事会(つながる)

「奈良・町家の芸術祭はならあと2022」コラボ企画としてNPO法人、アジア太平洋センター制作の「壊れゆく森から持続する森へ」の上映会をしました。この映画は日本の国土の7割を占める森林で「持続可能な林業」を目指す人々のドキュメンタリーです。
明治から戦後の復興期を支えてきた林業も外国産の安い輸入木材によって「もうからない産業」になり、林業従事者も減少しました。この背景には山林の「保有者」と「施業者」の分離があり、戦後日本の政策によるものです。この問題を解決するには、適正な規模の森林を繰り返し間伐していく「自伐型林業」に転換していくことが必要です。環境に配慮した「持続可能な林業」が今、求められているのです。映画では自伐型林業の盛んな鳥取県智頭町の取り組みなどを紹介しています。
上映会の後は下北山村の木材を使ってコースターを作りました。木にやすりをかけミツロウを塗ると会場は心地よいヒノキの香りに包まれました。作業の合間に木の伐採を見学した話や、古民家を再生して家作りをしている話など語り合う事ができました。映画の鑑賞と木工体験、アフタートークで一人一人何かを感じ取っていただければと思います。