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スマホ時代の子育て講座
■開催日:2022年11月21日
■場 所:オンライン
■主 催:理事会
兵庫県立大学環境人間学部 准教授 竹内和雄さんにスマホ時代の子育てについて伺いました。
当日は、参加者3人の方と講師が対話をしながら、それ以外の人はチャットで回答しながら進める参加型の内容。3人のうち1人は現役高校生で、高校生の感覚をリアルに知る機会にもなりました。
例えば、カップルの間で位置情報アプリで現在地を確認しあうことに違和感がないとか、親が「知らない人には気をつけて」と言ったとしてもネットで知り合った人は「知ってる人」という感覚だとか、合コンなどで知り合うより出会い系アプリで知り合うほうが、事前にお互いのSNSなどで相手のことを知ってから会うから安心だとか・・・
感覚もそうですが、知識の面でも、高校生が当たり前に知っているゲームやアプリを全く知らない、ゲームに課金するやり方も知らない、それどころかネット用語の単語も知らない、注意すべき怪しいポイントも分からない・・・アンケートにも「あまりにも自分が何も知らないことに驚いた」という声が多数寄せられました。
いま時代は自動運転、ドローン、遠隔医療、キャッシュレス決済、自動翻訳、テレワークなどなど、コロナ禍によって想定以上の速さでIT化が進んでいます。子どものネット使用率は2歳で6割を超え、携帯電話所持率は中学生で9割を超えてきます(部活の連絡がLINEでくるのでスマホを持たざるを得ないことも)。子どもからスマホ(ネット)を遠ざけるのではなく、うまくつきあえるように親子で一緒に学んでいくことが大切です。
竹内さんいわく「スマホの問題は心の問題」。ネットで事件に巻き込まれるのはネットの外に頼れる大人がいないからかもしれません。ネットに依存してしまうのは、ネットの外に楽しいことを見つけられていないからかもしれません。私たち大人はまず、子どもたちが困ったり悩んだりしたときに相談できる存在になること。その上で、親子でしっかり話し合ってルールを決め、安全にスマホ(ネット)を使う練習を重ねていくしかありません。 今回は、具体的な危険性やその対処法までは話が及びませんでしたが、まずはスタートラインとして「少しこどもの気持ちが理解できた」「ちゃんと親子で話し合おうと思う」という声が寄せられ、充実した時間になったと思います。