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奈良農民連 水井さんのお話「それいけ!ひろがれ!地場産・有機学校給食」
2024.6.12
■開催日:2024年6月12日
■場 所:コープ自然派奈良 会議室
■主 催:給食連絡会
給食連絡会は、コープ自然派各生協から代表者が集まり、オーガニック給食を広げていく取り組みについて情報交換等を行うネットワークです。隔月で会議を行っていますが、6月は奈良の学校給食を考える会、奈良県農民連の水井康介さんをお招きし、懇談会を行いました。
奈良県農民連は、県内の900世帯の農家が加入している組合です。農業を守るための様々な取り組み(労災保険の窓口、税金申告のサポート等)の他、奈良産直センターを立ち上げ、組合員の生産物を給食等に納入したり、直売所も運営しています。「学校給食と農業の問題は、すごくつながりがある」と水井さん。学校給食の歴史から日本の低い食料自給率の問題、奈良県内の取り組みについて詳しくお話いただきました。学校給食がなぜパンとミルク中心のスタイルなのか、低い食料自給率の原因等を知り、学校給食と日本の農業政策に深い関連があることがよくわかりました。
奈良県では、橿原市や大和郡山市、奈良市などで、地場産や農薬・化学肥料不使用の農産物の給食納入が行われ始めています。特に、橿原市では、コープ自然派の組合員を含めた市民やと農民連、農家で立ち上げたかしはらオーガニックと、JAが協力して給食への納入が進められ、2022年には“地場産農産物を給食に活用する”という協定を行政と結びました。以降、農民連から橿原市への納入量は徐々に増えていますが、市内で最も作られているお米の納入には壁があったりと、なかなか一筋縄ではいかないそうです。それでも、
オーガニック給食を通じて地元の農業を支えていきたい、と熱く語られました。
子どもにも生産者にも確実に良いはずのオーガニック給食。でも、なかなか進まない現状にもどかしさを感じることも多いです。だからこそ、私たちはつながり、お互いに励まし合いながら仲間を広げていきたいと思います。市民、生産者、仕組みを作る行政、実際に給食を作る現場や配送する方、オーガニックで安心な給食を全ての子どもたちに届けたい、その想いをみんなで共有しながら進めていくことの必要性を改めて気づかされました。